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【キャリコン学科試験対策】
理論家
フロイト(Sigmund Freud)

ジークムント・フロイトは、オーストリアの精神科医。精神分析学の創始者として知られています。無意識の発見やリビドー論、心理性的発達理論などを唱え、現在の精神分析学や心理学の基礎を築いた方です。
「口唇期」「肛門期」「エディプス期」「潜伏期」「性器期」の5つの段階に分かれた発達理論を提唱し、人間の性的発達についても研究しました。他にも「自由連想法」「夢判断」「神経症と心的外傷(PTSD)の研究」「国際精神分析学会」など数多くのキーワードがあります。

構造論
フロイトの構造論は、人のパーソナリティ構造を3つの要素で構成されるとする理論です。フロイトは、これら3つの要素が人間のパーソナリティ構造を形成していると考えました。
イド(エス): 人間の心の源と考えた性的エネルギー「リビドー」が備蓄されている領域で、無意識の領域にひそみ、本能的欲求を生み出します。もっとも原始的で「快楽原則」にもとづいて活動しようとします。
超自我: イドを監視する心の検閲機関であり、親のしつけや社会によって形成された価値観・倫理観をもとに、道徳的な判断を行います。超自我は、「道徳原則」にもとづいて、善悪を判断するとされています。
自我: イドと超自我の調整役であり、本能的なイドと道徳的な超自我をうまく調整します。自我は「現実原則」にもとづきます。
リビドー
リビドー論は、人間の心理的なエネルギーの源泉である「リビドー」についての理論です。フロイトは、リビドーを性的エネルギーとして捉え、人間の行動や心理状態に影響を与えると考えました。
リビドーは人間の性的欲求を生み出す原動力であり、人間の行動や思考に影響を与えると主張しました。リビドーが人間の心理的な問題や障害に関連していると考えて、精神分析において重要な役割を果たすとしています。
そして、そのリビドーの発達段階として5つの段階を示しています。
